どうも、ラクして稼ぎたいFXトレーダーです!
逆指値やスプレッドなど、FX業界には様々な専門用語がありますね。
漢字だと文字からその意味を推測もできますが、カタカナってそうはいきません。
今回は数あるカタカナ専門用語の中から「ナンピン」にスポットを当ててみます。
このナンピン、トレーダーたちの間でも意見が分かれやすいので、僕の見解をご紹介しますね!

ナンピンの意味をザックリおさらい

今回はナンピンについて語っちゃうわけですけども、そもそもナンピンとは何か、この認識を一致させておく必要があると思うので、まずはザックリおさらいしていきましょう。

損失を小さくするための手法

保有しているポジションが下がってしまった場合に、さらにポジションを追加することをナンピンといいます。
いわゆる損切りをせずに、買い増しをしちゃうんです。
たとえば、ドル円100円でポジション入れしたのに、相場が90円に下がった場合は損失になりますよね?
そこで90円のタイミングで「ナンピン買い」します。
するといくらまで戻れば利益確定となるでしょう?
単純計算すると・・・

100円+90円÷2=95円

なんと、95円以上になれば損失を避けられちゃうんです。
何もしなければ100円以上になるのを待たなければ損失が出てしまったでしょう。
ナンピン買いには、平均取得単価を下げる効果があるんです。

さらに損失が出るパターンもある

ナンピン買いによる勝率アップの理論はあくまでも、相場が戻ることが前提です。
さらに下がってしまえば、損失を増やすだけというリスクがあることを忘れちゃいけません。
ナンピン買いをする時は、相場の動きをよく見極める必要があります。
よく「下手なナンピンはスカンピン」なんて言われるくらい、投資業界では難しい手法なんです。

江戸時代にはもう使われていた言葉だった

ナンピンという言葉はFXだけじゃなく、株式投資業界でも使われるんですよ。
カタカナ表記が一般的なナンピンですけど、漢字では「難平」と書くそうです。
「値下がりしちゃって難儀だなぁ、少しでも平らにしたいなぁ」という投資家の切実な感情から生まれた言葉なんだとか。
江戸時代にはもう使われていたみたいですけど、愚かでダメなやつといったニュアンスが含まれていたらしいですよ。
負けるような手を打ってしまった状況でしか出てこない手法ですから、仕方ないのかもしれません。
確かに、ラクして稼ぎたいダメ人間な僕はよくナンピンをします(笑)
江戸時代にも僕みたいな投資家がいたんだろうなと思うと、時空を超えた親近感が湧いちゃいますね。

ナンピンのメリット

ナンピンについてザックリおさらいしたところで、ここからは僕が思うメリットをみていきますよ!

勝率を上げられる

ナンピンの一番のメリットは、なんといっても勝率のアップでしょう。
下がっていく相場をただ眺めているだけだと確実に負けます。
でも、その時にナンピンしてポジションを持てば、少しの戻りで勝てちゃいます。
勝負事って負け癖が付くと本当によくないんですよ。
自分でも無意識のうちに「どうせ自分なんて・・・」とか思っちゃったりして判断が鈍ったり、勝負に消極的になっちゃったりするんです。
だから少ない利益でもいいので勝ちをもぎ取っていかないと。
FXトレーダーには勝利に浸りながら今日を終えることが何よりも大切なんです。

含み損の緩和

悲しいことに、資金って無限じゃないんです。
100円でポジションを取ったなら、100円以上に上がらなければ含み損となります。
この含み損が解消されなければ、次のトレードに行けないんですよ。
目の前に確実な勝利が見えていても、行けないんです。
なんて拷問なんだろう。
ナンピンは、下がったところでポジションを入れて平均取得価格を下げてくれるので、含み損の緩和にも役立ってくれるんです。

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ナンピンのデメリット

メリットの多いナンピンだけど、“リスクの高い手法”というのがFXトレーダー全体の認識です。
それはなぜなのか、ナンピンのデメリットとして挙げてみました。

資金管理が難しい

ナンピンってザックリ言えば、損切りしないで利益を得ようとする手法なんです。
含み損が発生する度にポジションを取らなければ利益を得られないので、相場が下がり続ければその間ずっと、ポジション数を増やさないとならないわけですよ。
でもポジション数を増やすってことはつまり、含み損も増えていくってことになります。
それってリスクがあるうえに資金管理も大変。
資金に余裕がなくなれば嫌でも損切りしないといけなくなりますし、そうするとこれまで増やしたすべてのポジションで損失が出るわけです。
ナンピン、恐るべし。

メンタルがやられがち

僕の座右の銘「FXは無感情であれ」は、ナンピンとは真逆の考え方です。
だってナンピンって、つまりは負けたくないって感情からくるトレード手法なんですから。
せっかくポジションを入れたのに相場が下がった、このままでは損失が出てしまう・・・なんて焦りからナンピン買いをするわけです。
感情、むちゃくちゃ前面に出てきてますよね(笑)
もう感情のみで動いていると言ってもいいくらい。
しかも、一度ナンピン買いをしてしまうと後に引けなくなってしまい、またポジションを増やしてしまう。
こんな負のループにハマったらメンタルやられますよ。
自分で自分を追い込んでしまうので、ナンピンをする際にはどこで見切りをつけるのかルールを作っておく必要があると思います。
だからFXトレーダーたちはリスクの高い手法だと言っているんですよね。

ナンピンするなら気をつけたいこと

リスクの高い手法の一つであるナンピンは、FX初心者にはおすすめしません。
トレード歴がそれなりにあるような中級者以上であれば、トライしてみていいと思いますよ。
ナンピンで幾度となく痛い目を見てきた僕が思う、気をつけるべきことをピックアップしてみました。

ナンピンはあくまでも戦略の一環とする

ポジション保有時、相場が下がったからって安易にナンピン買いをするのはよくないですね。
よく考えずにナンピンしちゃって、そのあとトレンドが発生したら大きな損失になります。
そんなことになったらもう目も当てられません。
ナンピンは分析による根拠を基に、あくまでも戦略の一環として取り入れていくといいですよ。

損切りの徹底が重要

ナンピンとは、成功すれば大きな利益を生む一方で、もし失敗すれば大損失を出してしまうリスクがあります。
そのリスクを最小限に抑えるのが、損切りのルールです。
FXに絶対はないですけど、このルールさえ守っていれば大きな負けはそうそうないでしょう。
でもそれには、ルールを守れる自制心が必要です。
自分で決めたルールが守れないようならば、ナンピンには手を出さない方がいいかもしれませんね。

鋼のメンタルを持とう

もう何度もお伝えしていますが、FXに絶対はありません。
ベテラントレーダーであっても負ける時はあります。
「負けたくない」「稼ぎたい」といった感情は向上心につなげるべきで、目の前のチャートにぶつけてはいけません。
安易なナンピンは負のループにハマってしまうだけなので、事前に損切りのルールを決めておき、引き際だと思ったらサッサと切り上げましょう。
FXを長くやっていくには、テクニックよりもメンタルを鍛えることが重要だと僕は思います。

 

失敗すると大損失を生むナンピンは、確かに初心者向けの手法ではないです。
でも、もし成功すれば大きな利益になるのも事実。
しっかりとテクニカル分析をしたうえで、戦略的に取り入れられればいい武器になりますよ!