どうも、ラクして稼ぎたいFXトレーダーです!
FXで勝率を上げるには分析が欠かせません。
チャート上で行う分析、いわゆるテクニカル分析ってやつですが、移動平均線やMACD、RSIなど種類が豊富で期間(足)も様々です。
僕も一通りかじってみましたが、どれも奥深くて一朝一夕というわけにはいきませんでしたね・・・。
でも何とかモノにしたい、そんな気持ちから勉強したのが「ボリンジャーバンド」です。
ちょっと語ってみるのでどうぞお付き合いください!

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ボリンジャーバンドとはFXにおける重要指標

僕たちFXトレーダーは日々、チャートの動きを分析し、予測しながらトレードをしています。
勘だけで勝ち続けられるほどFXの世界は甘くないですね。
チャートの分析とはテクニカル分析を指しますが、手法は多岐にわたり、いかに自分に合うものを見つけられるかが勝率アップのカギになります。

ボリンジャーバンドは変動範囲を予測する「統計学」の一種

今回のテーマであるボリンジャーバンドとは、統計学の考え方を使った分析手法です。
一定期間のデータを基に相場の変動性を予測し、これから先の価格変動範囲を予測します。
ザックリいうと、「今後の相場の推移はここからここまでの範囲内かな?」っていう感じ。
かの有名な投資家ボリンジャー氏が開発したため、この名が付けられたのだとか。
僕も画期的な何かを開発して後世に名を残したいものです。
今のところそんな気配はまったくありませんけど・・・。

ボリンジャーバンドの基本形は?

ボリンジャーバンドは移動平均線を中心とした5本のラインで構成されています。
上から順に、

◎+2σ
◎+1σ
◎移動平均線
◎-1σ
◎-2σ

となりますね。
移動平均線に沿って上下に2本ずつ並ぶ、というのがボリンジャーバンドの基本形ですが、さらに「+3σ」「-3σ」を加えた7本のラインを使う場合もあります。
相場の変動によってライン同士の幅が広がったり狭まったりといった動きを見せるので、標準偏差を基に計算し、予測に役立てます。
このピョンってなってる小っちゃい丸、これは統計学の「標準差異」の単位です。
読み方は「シグマ」、ギリシャ文字の18番目だそうです。
統計学上、データが正規分布している場合レートが、

◎±1σの間に収まる確率は68.3%
◎±2σの間に収まる確率は95.5%
◎±3σの間に収まる確率は99.7%

とされています。
この確率の高さが、分析には大いに役立つんですよね。

ボリンジャーバンドの主な動き

ボリンジャーバンドは、収束と拡大といった2つの動きを見せます。
それぞれについてザックリと説明しちゃいましょう。

収束(スクイーズ)

上下のラインが真ん中の移動平均線に近づき、全体の幅が狭まっていることを収束(スクイーズ)と呼びます。
値動きが小さい状況が続いており、「そろそろ大きなトレンドが来るかな?」って思わせる状態ですね。

拡大(エクスパンション)

スクイーズとは逆に、ライン同士の幅が広がりつつある状況を拡大(エクスパンション)と呼びます。
流れとしてはスクイーズからのエクスパンション、というのが一般的で、「強いトレンドが発生しそう。しかも継続する感じかな?」という状態ですかね。
エクスパンションを確認したら、順張りでポジションを取りに行くトレーダーが多い傾向があります。

ボリンジャーバンドで負けてしまう理由

5本のラインで見た場合でも95%以上の確立でバンド内に収まることから、ボリンジャーバンドに逆張りのイメージを持つトレーダーも多いですね。
でも、トレンド発生すると±2σラインに沿ってローソク足が並んでしまう、バンドウォーク現象が起きるため大きく負けちゃうことも。
それもそのはずです。
だってボリンジャーバンドは、逆張りよりも順張りの方が向いているんですから。
ボリンジャーバンドが使えない、勝てないといっているトレーダーには、共通した特徴があるんですよ。

順張り“だけ”、逆張り“だけ”になってしまっている

相場ってレンジからのトレンド、トレンドからのレンジっていう風に繰り返しの連続ですよね。
ボリンジャーバンドってレンジの時は反発するけど、トレンドが来た時は上昇することが多いんです。
だから「ボリンジャーバンドは逆張り」って思いこんだままトレンドに突入しちゃうと、大抵痛い目に遭っちゃう。
ボリンジャーバンドで逆張りするならレンジの時。
相場の大半はレンジなので、実はボリンジャーバンドの出番は多いんですよ。
でも損失も大きくなりがち。
効率よく稼ぐには逆張りだけじゃなく、状況を見て順張りも仕掛けないといけないわけです。

ボリンジャーバンドの動きを理解していない

先にも解説しましたが、ボリンジャーバンドはスクイーズとエクスパンションという2つの動きをします。
この2つを見極めること、それがボリンジャーバンドの役割と言ってもいいでしょう。
ということはつまり「今、相場はこっち向きで、トレンドはこんな感じですよ」とお知らせしてくれるものってことです。
そんなボリンジャーバンドを、買われ過ぎの抵抗線くらいにしか思っていないようなトレーダーは「勝てない」「使えない」と判断してしまうのでしょう。
これはとってももったいない!

ボリンジャーバンドを使いこなすポイントは?

ボリンジャーバンドを使いこなせれば、勝率アップも夢じゃありません。
ここからは僕が考えるボリンジャーバンドの活用法やポイントをみていきましょう。

ボリンジャーバンドは形が命!

レンジとトレンドが繰り返される相場ですが、ボリンジャーバンドの形に注目しておくと読みやすいです。
ラインが集まっていればレンジ相場、広がりを見せればトレンドに移行したことがわかりますよ。
トレンドに従う格好で順張り、±2σのラインに触れたタイミングで逆張りといったように、ボリンジャーバンドの形がサインになるのでチャンスを見落とさないように!

だましには要注意!

ボリンジャーバンドで注意しなければならないのが「だまし」ですね。
ラインが集まったレンジ相場から徐々に幅が広がり始めると強いトレンドが発生します。
でも毎回じゃない。
来るかと思わせておいて来ない時があるんですよ。
周りにもいますよね、「まだわかんないけど行けたら行く」みたいなヤツ。
でも案外参加率は悪くない、みたいな。
そういうちょっと迷惑なヤツに限ってモテるんですよね・・・。
FXの世界では、そういうヤツのことをだましって言います。
だましの見極めポイントはローソク足のヒゲです。
ローソク足の本体が±2σに触れていればOKで、トレンドの発生は確実とみていいでしょう。
でもヒゲだけしか触れていなければNGです。
だましの可能性が高いので、継続して注視が必要ですね。

他のテクニカル指標と組み合わせて使うと効果的

ボリンジャーバンドは、数あるテクニカル指標の中でも比較的シンプルな方です。
出しっぱなしでも画面がうるさくならないので、常に表示させているというトレーダーも多いですね。
そういう意味では親しみのある分析手法ですが、ボリンジャーバンドだけでトレードタイミングを図るというのは、さすがにちょっと厳しいのも現実です。
オシレーター系の指標であるMACDやRSIなんかと組み合わせてあげると効果を発揮できると思いますよ。
これはFXの分析手法すべてに言えることで、ボリンジャーバンドが指標として弱いとかじゃないのであしからず!

 

「ボリンジャーバンドは逆張り用」と思っているそこの君、その認識は改めた方がいい。
ボリンジャーバンドは、今の相場状況を教えてくれるとってもありがたいもの。
正しく理解することで勝率アップも十分あり得ます。
まずはσの書き方を覚えるところから始めてみよう!