どうも、ラクして稼ぎたいFXトレーダーです!
FXトレードをする時にスプレッドを気にしない、というトレーダーはまずいません。
それくらい、FXにとってスプレッドは重要な指標なんですよ。
「何を今さら?」「つまんないこと言ってんな!」なんて声が聞こえてきそうですが(笑)、僕がスプレッドの話をしようと思ったのにはきちんとした理由があります。
それは、国内業者と海外業者ではスプレッドが大きく違うということです。
驚愕の事実でしょ?
てことで今回は、スプレッドについて語っちゃいます!

スプレッドの基礎をおさらい

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まずはスプレッドの基本についておさらいしておきましょうか。

スプレッドとは売値と買値の差

ザックリ言うと、スプレッドとはその通貨のBid(売値)とAsk(買値)の差です。
基本的に売値の方が安く設定されているので、たとえ同じレートで売り買いしたとしてもトレーダーはスプレッド分、損失が出るというわけですね。
よく為替レートを知らせる場面で「現在の円相場は1ドル100円10銭から20銭の間で取引されています・・・」なんて聞くでしょ?
あれってつまりは「1ドルを買うなら100円20銭だけど、売るなら100円10銭だからな」って意味。
そこで、FXトレードをする際はスプレッドをコスト扱いにするのが一般的ですね。
初心者だと手数料とは別に発生するってことを知らずに大損失を出してしまうこともあります。

スプレッドはどう計算されている?

スプレッドの単位は「銭」か「pips」で表します。
「銭」を使う時は日本円を含む通貨ペアの時が多いですね。
混乱を避けるために「pips」で統一している日本人トレーダーも珍しくありません。
僕もそうです。
じゃあ具体的にどう表すのか、たとえば、

◎買値:100.114円
◎売値:100.111円

だとするとその差は0.003円、つまり0.3銭または0.3pipisがスプレッドということ。
1円=100銭なので、このレートで1,000取引をしたとすると3円のコストがかかります。
たった3円と侮るなかれ。
FXの世界では1万、10万単位で取引をするので、スプレッドを甘く見ているとすぐに収支がひっくり返っちゃいますよ。
このスプレッドの厄介な点は、FX業者によってみんな違うってところです。
だからスプレッドの幅をセールスポイントにしているところもあるってわけですな。

スプレッドは通貨ペアによって変わる

「ドル円」「ユーロ円」「ポンド円」など、通貨ペアが変わればスプレッドも変わります。
FXで圧倒的人気の「ドル円」なんかの場合は業者も力を入れているので、比較的幅が狭いですね。
最近はスプレッドを考慮して、ロスカットや口座管理などにかかる手数料を無料にする業者も増えてきました。
ユーザーとしてはうれしい流れなので、このまま低コスト化が進んでほしいです。

スプレッドの幅が変動する理由とは

スプレッドは原則固定ですよ、なんて言っておきながらどうしてスプレッドに幅が出るのか、僕なりに考えた理由をいくつか挙げてみました。

市場の動きが鈍い時

24時間取引可能なFXは常に市場が動いています。
でも人間はしっかり睡眠を取らないといけない生き物。
そのため、トレーダーたちが眠りにつくだろう早朝はどうしても市場の動きが鈍ります。
そうなるとスプレッドの幅が広がっちゃいますね。
時間帯だけじゃなく、クリスマスや年末年始の時期なんかも起こりやすいです。

経済に大きな影響を及ぼす出来事が発生した時

大規模火災や地震、津波といった災害や、テロのような経済に大きな影響を及ぼす事件が発生した時もスプレッドに幅が出やすいです。
各国の首脳や政府高官の発言なんかも影響は大きいですね。
アメリカFRBの議長の発言一つで相場が大きく変動するなんてこともよくあります。

経済指標発表前後

相場への影響力でいえば経済指標もなかなかのもの。
特にアメリカの雇用統計などが発表されるタイミングだと大きな変動が起こり、スプレッドの幅が広がりやすいです。
経済指標効果を狙って直前に仕掛けるトレーダーも多いですが、どっちに転がるか完全に読み切れるなんて猛者はごく少数です。

国内業者と海外業者で決定的に違うこと

先ほども少し触れましたが、スプレッドはFX業者がそれぞれ設定しています。
当然ながらスプレッド幅が狭い方がトレーダーは利益を得やすいですが、そうはいかないのが現実で、とりわけ注意が必要なのが海外業者。
国内業者に比べるとスプレッドの幅がかなり広い。
でもそれにはちゃんと理由があるんです。

国内業者と海外業者は採用している通信方式が違う

FX業者を利用したいトレーダーは、まず登録します。
するとトレーダーからの注文を受けて、業者のディーラーがインターバンクに取り次いでくれます。
どこにどう流すかはディーラーの判断に委ねられている。
注文内容によっては流さずに終わるパターンもあり、業者は収入源が多いです。
イメージとしてはトレーダーと業者が1対1で相対取引をしているって感じですかね?
この通信方式をDealing Desk(DD)方式と呼びます。
収入源の多いDD方式だからこそ、かなり狭い幅のスプレッドも設定可能というわけです。

海外業者に多い「NDD方式」って?

対して海外業者の多くはNo dealing desk(NDD)方式を採用しています。
業者にはディーラーがおらず、トレーダーの注文を直接、インターバンクにつなぎます。
業者の収入源はスプレッドだけなので、幅は広くなりがち。
でも、取引の透明性や信憑性はかなり高い。
だって、活発にトレードして勝ってくれないとスプレッドが得られないから、業者はトレーダーの味方になってくれるというわけ。
海外業者に多いNDD方式だけど、実は国内業者でも採用しているところはあります。
大手ではヒロセ通商やOANDA Japanなんかがそうですね。
日本のFX市場の成熟具合によっては、今後も増えてくるんじゃないでしょうか?
このNDD方式の中にも細かな分類はあるんだけど、それはまたいつか解説できたらなって思っています。

スキャルピングをするならNDD方式がおすすめ

実は、DD方式を採用している業者では“過度な”スキャルピングを嫌がります。
この“過度な”の判断は業者によって違い、明確なラインは明示されていないですね。
そこで、突然口座凍結という手段を取ることもあるようですよ。
そういった話は何度か耳にしたことがあります。
僕こう見えて小心者なので(笑)、その話を聞いてスキャルピングはやめとこう、って決めているんです。
でもNDD方式を採用している業者なら口座凍結に怯えることなく、思う存分スキャルピングできちゃいます。

スプレッドを基準にFX業者を選んでもいい?Aroonのスプレッドはどれくらい?

業者選定の際にスプレッドに注目するトレーダーは少なくないですね。
FXにおけるスプレッドはコストと変わらないですから、当然といえば当然でしょう。
僕も、どのくらいの設定なのかは必ずチェックします。
でもその場合、通信方式もセットで確認しないとフェアじゃない。
スプレッドを基準に業者選びをしてもいいけど、ちゃんとメリットとデメリットを理解してからでないと、トータルでは損をしていたなんてこともあるかも。
業者選びで迷っている、移行を検討しているという人はこの機会に自身のトレードスタイルを見つめ直してみるのもいいんじゃないかと思います。
ちなみに、僕が最近始めたAroon Prime Traderは、コピートレードが完全無料の代わりにスプレッドを上乗せするシステムです。
平均で1.2pipsほどでしょうか。

 

日本には「1円を笑うものは1円で泣く」といった格言があります。
FXは、1円どころか0.01銭に注目する世界です。
たかがスプレッド、されどスプレッド。
あとで泣きを見ないよう、じっくり向き合っていこうじゃないですか!